活動日誌

1万5000円のメロンが普通に売れていくマレーシアに青果空輸の可能性をかんじた。

視察

皆さんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。

 

昨夜もめいっぱい視察、深夜の便で無事に帰国も飛行機で一睡もできずにフラフラ。

今日も視察報告の続きです。

 

今回の市政報告紙「WAVE!」でもご報告していますが、農産物の輸出拠点化を進めようとする国の意向とマッチングした成田市は、国の支援を受けながら現在ある並木町の市場から、千葉県が所有していた花植木センター跡地に移転、2020年の開業を目指しています。

 

輸出拠点化は、農林水産物の輸出拡大を図る国家戦略特区として「成田卸売市場を活用した輸出拠点整備(検疫・通関一元化)」での実施を目指しているのですが、すでにロンドンに輸出する農産物を対象に、空港内で行っている産地証明、通関、爆発物検査などの輸出手続きを市場内で実施する実証実験を行うなど、実現に向けた課題整理などが進められています。

 

空港そばの花植木センターに再整備をするということは、基本は「空輸」想定ということになりますが、輸送コストが高くなるため、果たしてそこにニーズが存在するのこの目で確認にするために、先月リニューアルオープンしたクールジャパン機構と連携をして開業したISETAN ザ・ジャパンストアを視察しました。

 

こちらのお店には日本の商品(高級品)のみが置いてあります。お箸一膳で1万円とか。

 

成田市でも作っているサツマイモ(紅あずま)もありました。焼き芋は一本200円ほどで好評とのこと。ただ、こちらは船便でのコンテナ輸送だからこその値段設定です。

 

さて、ここから空輸の世界。

1RMだいたい30円なので、メロン一個 1万5,000円です。

 

しいたけは、3600円!

 

この価格設定は空輸であれば致し方ありません。

ただそれにしても価格に驚きを隠せず、「誰がこんなの買うんだよ!!」と全員が思っていたその目の前で、メロンを手に取った華人らしき方が、普通に手に取っていきました。

 

そして、次に来たお客さんも普通にメロンとイチゴ(1万円相当)をご購入。

 

一同、「ええええ。」

 

店員そして、JETRO職員の説明によると「価格ではなく、ジャパンブランドは人気がある。」とのことでした。

 

この目で見るまでは「ホントかよ!」と疑っていましたので、衝撃を受けました。

 

今回の輸出拠点化では、東日本における農業生産の振興に寄与することをはじめ、日本の農林水産物の価格競争力の強化、1年を通じて安定した品質で安定量を輸出できる体制の構築を図ることで、農林水産物の輸出拡大に貢献することを目指すとしています。

 

これによって、

・遠隔地の国々への輸出実績が少ないこと。

・物流コストが高く手続きに時間を要すること。

・単品・産地単位の輸出が多く、安定供給できないこと。

 

などといった課題を克服するとしているのですが、今回の 輸出拠点化によってメリットになるのは、空輸コストをかけても食べたいと思う新鮮で高級な「青果」と「鮮魚」がその対象になるのではないかと思います。

 

こうなると、その他の農産物は拠点化によってどのような影響が出るのかが気になるところです。

 

拠点化を進めることは目的ではなく手段でしかありません。

その意味では、日本で作られた野菜の原価を鑑みて、輸出しても中間マージンが高いだけで末端生産者が潤わず・・・といったことのないような仕組みづくりの必要性を感じました。

 

それでは、また明日!

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千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

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