活動日誌

カゴ大学 中村教授

視察

こちらも昨年の海外視察のメモです。

 

「とりあえず医療」から「個人個人に適した医療」へ というテーマのもと、中村教授からあるべき医療について話しを伺った。1人当たり30億の文字列化らなるヒトゲノムの暗号解読が、これまでは10年間を費やし1000億円をかけていたものが、2年後には24時間10万円で解読できるようになるほど技術革新が進んでいるという。

従来は、年齢や体系などから統計的に処方されていた薬だが、薬によっては効き目に20倍以上も開きがあるという結果が出ており、特に重大な事態を引き起こしかねない副作用を持つ薬については、訴訟沙汰を恐れて、少量しか使わずに薬本来の効果がでないというケースも多いという。

しかしヒトゲノムの解析により、遺伝子レベルで薬の効果を判断することが可能になり、効果的な薬を適量処方することができる。これにより、患者にとっても副作用や無駄な苦痛、医療費を軽減することにつながるということだった。

「体質」をゲノム解析で理解することで、適切な薬を適量処方するという考え方は、患者だけではなく政府にも大きなメリットがあるという。先進であるフランスの実例によると、肺がん患者に対してゲノム検査を実施し、投薬によって効果が期待できる人と、できない人を分けたところ、約67億円の意味のない投薬費用を削減できたという。

こうした「オーダーメイド医療」の実現に向けた取り組みは、オバマ大統領を筆頭にアメリカ全体の動きになっており、国立ヒトゲノム研究所のゲノム医療センター会議の名簿に目を移すと医療保険提供会社をはじめ、アフガン戦争とその後のテロで亡くなった兵士よりも自殺した兵士の方が多いエアーフォースまで幅広い分野が参加しているということが印象的だった。

従来の経験則での処方ではなく、一人ひとりに合った、より効果的で副作用のない医療を実現したいとの想いは共感することが多い。ヒトゲノム解析による薬剤の効率的利用を実現することで、患者の無駄な医療費の削減、副作用を回避することができる。そしてそれが結果として無駄な医療費を削減できるのである。

 

成田市においてもこうした先進医療技術開発を行っている医療団体や医科大学を積極的に誘致していくことは、地域医療はもとより地域経済の発展にも大きく寄与するもの考える。

 

 

 

 

 

 

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千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

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