活動日誌

騒動となっている複数IDによる「組織票」でゆるキャラグランプリ2017の栄冠を勝ち取った市の議員が思うこと。

盛り上げよう成田市

皆さんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。

 

波乱となった2018年の「ゆるキャラグランプリ」。

世間では、上位となった自治体で複数のIDを作成して職員に投票を働きかける、いわゆる「組織票」が発覚し、物議を醸しています。

 

過去には多額の予算を広告代理店に支払い選挙戦を展開した自治体もあり、「税金のムダ遣い」「本来の理念に反する」の批判の声も上がっています。

 

騒動の対象となった三重県四日市市の「こにゅうどう」くん

http://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1506389906312/index.html

 

報道では、今回初めてのような扱いがされていますが、昨年グランプリをとった成田市のうなりくんにも同様の手口が使われていました。

 

「ゆるキャラグランプリ2017 成田市のうなりくんが80万5328票を獲得して優勝!!」

無事に優勝を果たし、連日複数IDからの投票行動から解放された職員のみなさん。

http://www.ama-shin.net/blogs/activation-narita/5520/

 

不正でなければ、ルール違反ではない。

されど・・・。

 

もちろん市としても、批判の対象になることは承知の上だったと思います。

「ゆるキャラグランプリ」は基本、人気投票なわけですから、所属団体から組織票を集めたとなると、それは「やらせ」と言われても反論することはできないでしょう。

 

組織票「気持ち、理解できる」…ゆるキャラGP 2018年11月21日(読売新聞)

成田市、昨年ID1200人分作成

昨年グランプリを獲得した成田市のうなりくん(2017年11月)

全国のご当地キャラクターなどが人気を競う「ゆるキャラグランプリ」で、自治体による「組織票」が批判されたことを巡り、昨年グランプリを獲得した成田市の「うなりくん」について、小泉一成市長は20日、「組織票を使った気持ちは理解できる」と述べた。

小泉市長によると、市は昨年、市長を本部長に市や地元企業などと選挙対策本部を設立。フリーメールアドレスで約1200人分のIDを作成して市職員に配布、成田空港でも空港や航空会社の従業員に投票を呼びかけたという。

小泉市長は「(組織票は)不正ではない」との認識を示した。イベント出演が増えて市の知名度が上がり、グッズも売れて一定の経済効果があったという。

 

今回の騒動と同じ手口で優勝した成田市ですが、こにゅうどうくんは今回の騒動で38万票が削除されることになりました。

 

「こにゅうどうくん」38万票削除で結局3位‥「ゆるキャラグランプリ」

自治体などの「ゆるキャラ」日本一を決める大会の決選投票が、18日、大阪府で行われ、暫定で1位だった三重県四日市市の「こにゅうどうくん」は3位に入賞しました。

ことしの「ゆるキャラグランプリ」ご当地部門には、507体がエントリー、インターネットでの事前投票と来場者による投票で順位が決まります。

11月1日の時点では118万票を獲得して暫定1位だった三重県四日市市のマスコットキャラクター「こにゅうどうくん」は、市の職員らがネット上で大量の票を投じ、その手法に、疑問の声も上がっていました。

「投票行為は強制していないので、組織票ではない」
(森智弘 四日市市長)

投票の結果「こにゅうどうくん」は80万7000票あまりで3位入賞。

実行委員会は、不正なアカウント分38万票近くは削除した

 

メディアに出演された「ゆるキャラグランプリ」実行委員会会長の西秀一郎さんは次のように述べられています。

 

僕も“組織票”っていうことに関して言うと、別にそれを否定したことはないですし、否定するつもりもありません。

一番僕らが担保しなければいけないのは、やっぱり公平性だと思います。

その中で、ホームページにも書かせていただいているんですけれども、「1人1日1回投票ができる」と。

あと例えば、エントリーをしていただいて、それから承認をするときのメールにも、代理投票はしない、させないということは誓ってくださいということを、守ってくださいということをお願いしております。

ただ、とはいえ、それはあくまでも参加いただいている方々に対するわれわれのお願いであって、それを取り締まったりとか、罰則したりとか、罰則規定があるわけではございません。

 

「1人1日1回投票ができる」。 代理投票はしない、させない。

 

ですって・・・。

 

昨年グランプリをとった自治体の議員が言うのもなんですが、ルール整備の甘さを突いてまでゆるキャラグランプリで強引に優勝する必要性はなかったと今でも思っています。

 

そもそも、連日複数アドレスを使いこなすことに疲弊した一部職員からの訴えなくして、こんなことをして成田市が票を荒稼ぎをしているということを、知る由もありませんでした。

 

ゆるキャラの目的は、決して「ゆるキャラグランプリ」での優勝の栄冠ではなく、シティプロモーションであり、住民の郷土愛を育むことだと私は思っています。

 

過去には「くまモン」が莫大な経済効果をあげ、地域振興の切り札として注目された「ゆるキャラ」ですが、そのブームはすでに下火になってきているように感じています。

 

今回のこうした騒動をひとつの契機にして、ゆるキャラ「うなりくん」を総括することはもとより、今後のゆるキャラ活用法、さらには、行政と住民が一体となった新たな地域振興策を考えていくことの必要性を感じることから、議会においても声を上げていきたいと思います。

 

それではまた明日!

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千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

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