活動日誌

総務常任委員会行政視察@仙台市 自主防災組織活性化と地域防災力向上のためのSBLの可能性。

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みなさんこんにちは、成田市議会議員の雨宮しんごです。

今日から総務常任委員会行政視察に参加、仙台市に来ています。

 

初日の研修地である仙台市役所まで少し時間があったため、東日本大震災から7年が経過した今を感じるために、仙台市初の震災メモリアル施設である「せんだい3.11メモリアル交流館」を見学させていただきました。

 

駅に併設されている交流館です。

 

仙台市の海岸沿いである色の白い部分はすべて津波の被害あったということです。

 

 

悲惨な映像を見せずに震災や津波の被害をしってもらうというコンセプトにより、家や木々がなぎ倒されているような映像や写真はありませんでしたが、「当時」と「震災後」の対比だけで、その被害の大きさを知るには十分でした。

 

3.11震災当時、仙台市では特に海岸沿いの荒浜地区が津波に襲われ、180人が犠牲となり、被災地域は「居住禁止域」に指定されているということでした。

 

当時の記録を辿りながら、改めて東日本大震災の恐ろしさを思い出すとともに、日ごろから防災意識を高めることの必要性を感じた次第です。

 

 

その後は、仙台市役所に場所を移し、仙台市地域防災リーダー(SBL)養成・支援事業について担当課よりご説明いただきました。

 

  

 

●Sendaishi chiiki Bousai Leader とは

震災の教訓を生かし、自主防災組織の結成が促進され、すでに97.8%という高い結成率が達成されているということでした。

ですが、時間の経過とともに防災活動の内容に組織間で格差があること、防災訓練がマンネリ化していることなどの課題を受け、自主防災活動の中核となるリーダー的人材を養成する事業が平成24年度から開始されました。

 

●SBLの養成実績

自主防災組織の活性化と市内全体の地域防災力の向上のために結成されたSBL。

現在市内114ある連合町内会に各5名ずつ配置することを目標に29年度までの6年間で690名の養成を達成。

今年度は7月に新たに100名(自治会推薦70名、一般参加30名)を養成する予定となっているとのことでした。

 

●SBLの活動事例

SBLの活動としては、地域で実施される防災訓練の企画や運営、子どもたちへの防災・減災意識の普及啓発、研修会での講話、避難所運営員会における班長としてリーダーシップを発揮されているとのことでした。

 

●SBLの課題

自治会町内会からの推薦がその大半を占めるSBLのメンバーは、高齢化(平均年齢65歳)が顕著であり、すでに様々な事情から91名が活動を辞退、若手メンバーによる担い手が求められていること、また、災害時における女性の役割が多い一方で、SBLの養成メンバーがどうしても男性中心に偏っていることから、女性メンバーを増やしたいとのことでした。

 

●成田版SBLの可能性。

ご説明を伺ったところ、SBL受講修了者における平時の主たる活動は、避難所運営委員会の運営や訓練や、学校における防災教育の支援ということです。

 

現在、わが市においても避難所運営委員会の活動が推進されており、現在6学区において避難所運営委員会が設立され、大規模災害時における避難所運営における役割分担や利用方法などについて協議が行われています。

 

当該委員会の開催時には、危機管理課の職員の方にも参加いただきサポートいただいていますが、実際に大規模災害が発生した場合は避難者自身である住民たちによる、住民たちのための運営が不可欠です。

 

そのためには、リーダーシップを発揮することができるだけの知識や経験を有した住民がそれぞれの地域に必要となります。

 

災害発生時に住民たちに主体的に取り組んでもらうためには、市職員の皆さんたちにサポートを受けながらも、同時並行で、あらかじめ住民から地域防災のリーダーを養成することは有効かもしれません。

 

平時には、地域に根差した多様な防災活動の展開や、学校と地域コミュニティの連携を深めていき、万が一、大規模災害が発生した場合は、防災・減災に大きな役割を果たす、住民のリーダーSBL。

 

地域の安心・安全を高める一助となり得る「成田版SBL」についても、その有用性を探ることができる機会となりました。

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千葉県議会議員

雨宮 しんご

Shingo Amamiya

  • 昭和53年(1978年) 10月31日生 血液型/B型(さそり座)
  • はくと幼稚園・成田市立吾妻小学校
  • 吾妻中学校・平成3年「少年の翼に入団」中国国際交流
  • 千葉県立富里高等学校
  • ニュージーランドPapakura High Schoolへ1年間留学
  • 高千穂商科大学・明治大学公共政策大学院(修士)
  • 成田市議会議員 4期
  • 第41代 成田市議会議長
  • 第17代 関東若手市議会議員の会 会長
  • 第33代 成田商工会議所青年部 会長
  • 成田青年会議所OB
  • 千葉県中小企業家同友会東総支部
  • 千葉県富里高等学校同窓会 会長
  • 中学校PTA会長
  • 日本サーフィン連盟公認インストラクター
  • 海上安全指導員
  • ※歴任を含む

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